ブッテーロレザーで作る、上質なカードスタンド
- AZZWELL
- 2020年11月1日
- 読了時間: 2分
更新日:8月1日
azzwellではこれまで、通りすがりにお立ち寄りいただいた方や、飛び込みで興味を持ってくださった方に、手書きでホームページのアドレスをお渡ししていました。
紙切れにメモしたURLは簡易的ではあるものの、どこか味気なく「せっかくなら、もっと自分たちらしく伝えたい」と感じる場面も多くありました。
そんな想いから、このたび専用のアドレスカードを制作し、それに合わせてカードスタンドも作ってみました。
いずれも素材と手仕事の美しさを活かした、ささやかなプロダクトです。

使用した革は、イタリア・トスカーナ地方の老舗タンナー「ワルピエ社」によるブッテーロ。
植物タンニンでじっくりと鞣されたこの革は、透明感のある染色と、張りのある質感が特徴です。
どこに置いても目立ちすぎず、それでいて確かな存在感を放つ──そのバランスを意識し、極力シンプルなフォルムで仕立てました。
革そのものの美しさが引き立つよう、金具も装飾も使っていません。
内部には合金の重りを包み込み、見た目以上にしっかりとした重量を持たせています。
軽い紙ものを支えるだけなら簡易なもので済みますが、店舗のレジカウンターなど、ちょっとした風や人の動きがある環境下でも倒れないよう配慮しました。
底面はフラットに仕上げ、安定性を確保。使い勝手と見た目の両立を意識した作りです。
縫製には、フランス製のリネン糸「Fil Au Chinois(フィル・オ・シノア)」を使用。
しっかりと撚りがかかり、耐久性に優れたこの麻糸は、使い込むうちに革とともに風合いを深めていきます。
ミシンではなく、ひと針ずつ手縫いで仕上げています。革と糸が噛み合う感覚を大切にしながら、丁寧に縫い進めました。
工房のある国分寺周辺には、個性の光るカフェや美容室が多くあります。
そうした空間にブッテーロのカードスタンドは静かに馴染みながらも、確かな質感で視線を集めてくれるはずです。
ショップカード立てとして、また小さなディスプレイとして。
使い方は自由ですが空間を邪魔せず、ちょっとした上質感を添えたいとお考えの方におすすめしたい一点です。
カードスタンドは、あくまで自分たちのために作った道具でしたが、「欲しい」と言ってくださる方が思いのほか多かったことから少数ながら販売も検討しています。
色味やサイズの調整、カードに合わせた仕様変更なども可能です。
ご興味ある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
