ブッテーロレザーで作る、上質なカードスタンド
- 2020年11月1日
- 読了時間: 3分
更新日:4月19日
伝え方を工夫したいという思いから
工房ではこれまで、通りすがりに立ち寄ってくださった方や、飛び込みで興味を持っていただいた方に、手書きでホームページのアドレスをお渡ししていました。
紙切れにメモしたURLは簡易的ではあるものの、どこか味気なく、せっかくならもっと自分たちらしい形で伝えたい──そう感じる場面も少なくありませんでした。
こうした日常の中から生まれる小さな工夫や道具も、私たちにとっては大切な「革小物」のひとつです。
素材の表情や使い勝手、そして使う人との距離感まで含めて設計することで、はじめて意味のある形になると考えています。そうした考えから生まれた革小物は、用途ごとにさまざまな形で展開しています。
そこで今回、専用のアドレスカードを制作し、それに合わせて「レザーカードスタンド」も製作しました。
シンプルな構造の中に、革そのものの質感と佇まいが活きるよう意識した一点です。
同じように、素材と用途のバランスから生まれた縦型のカードスタンドについては、こちらの記事で紹介しています。
ブッテーロ革の存在感
使用した素材は、イタリア・トスカーナ地方の老舗タンナー「ワルピエ社」のブッテーロ。
植物タンニンで時間をかけて鞣されたこの革は、透明感のある染色と張りのある質感が特徴です。
どこに置いても主張しすぎず、それでいて確かな存在感を放つ──そのバランスを大切に、フォルムは極力シンプルに仕立てました。
革そのものの美しさが映えるよう、金具や装飾は一切使っていません。

安定感あるレザーカードスタンド
内部には合金の重りを包み込み、しっかりとした重量を持たせています。
軽い紙ものを支えるだけなら簡易な構造でも十分ですが、店舗のレジカウンターなど、人の出入りや風のある環境でも倒れないように設計しました。
底面はフラットに仕上げ、安定性を確保。見た目の美しさと実用性の両立を意識した仕上げです。
手縫いで生まれる表情
縫製にはフランス製のリネン糸「Fil Au Chinois(フィル・オ・シノア)」を使用。
しっかりと撚りがかかり、耐久性に優れた糸で、革とともに経年変化を楽しめます。
縫い上げはミシンではなく、ひと針ずつの手縫い。
革と糸が噛み合う感覚を確かめながら丁寧に仕立てることで、工業製品にはない温かみと緊張感が生まれます。
空間に溶け込みながら映える佇まい
工房のある国分寺周辺には、個性あるカフェや美容室が点在しています。
そうした空間に、このブッテーロ レザー カードスタンドは自然に馴染みながらも、確かな質感で視線を集めるはずです。
ショップカード立てとしてはもちろん、名刺スタンドや小さなディスプレイ用としても活躍します。
空間を邪魔せず、さりげなく上質感を添えたいとお考えの方におすすめしたい一点です。
販売について
もともとは自分たちのために作った道具でしたが、「欲しい」という声をいただくことが多く、少数ながら販売を検討しています。
革の色味やサイズの調整、カードに合わせた仕様変更なども可能です。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

