細さに宿る上質さ ― ミネルバボックスとアリゾナで仕立てるナローベルト
- AZZWELL
- 2021年6月17日
- 読了時間: 3分
更新日:10月24日
細さに宿る上質さ ― ミネルバボックスとアリゾナで仕立てるナローベルト
イタリア製の高級皮革「ミネルバボックス」と「アリゾナ」。
いずれも植物タンニン鞣しによって仕上げられ、使うほどに艶と深みを増していく革です。
AZZWELLではこの2種の革を使用し、15mm幅という細さのナローベルトを少量制作しています。
一般的なベルトより細い15mmという寸法は、一見シンプルに見えて実は非常に繊細な作りです。
革の質がそのまま印象に出るため、素材選びから仕立てまで、すべての工程に気を配る必要があります。

「15mm幅」を作る難しさ
ナローベルトは見た目以上に製作精度が求められるアイテムです。
通常のベルトではごまかせるようなズレや厚みのムラも、この幅ではすぐに目立ってしまいます。
縫製やコバの磨き、穴位置のわずかな誤差さえもシルエットを崩す原因になります。
だからこそ、一本一本の裁断と磨きに時間をかけ、細身でも芯の通った仕上がりを目指しています。
黒染めコバ仕上げがもたらす造形美
今回のモデルでは、革の切り口であるコバを黒く染めて仕上げています。
細いベルトほどエッジの印象が全体を左右するため、丁寧に磨き上げた黒のラインが輪郭を引き締め、上品さを生み出します。
この工程では、手で何度も磨きを重ねて均一な艶を出しています。
ミネルバボックスやアリゾナの柔らかな革質と、この黒染めコバのコントラストが絶妙な立体感を作り出します。
ユニセックスに馴染む「上質な細さ」
細いベルトというと女性向けの印象を持たれがちですが、素材と色の組み合わせによって印象は大きく変わります。ブラックやナチュラルなどの落ち着いた色調で仕立てれば、男性のスタイルにも自然に溶け込み、ジャケットスタイルにもカジュアルにも合わせやすく、控えめながら確かな存在感を放つ。
それが、このナローベルトの持つ魅力です。
少量生産だからこそできる仕立て
細く上質な革を使い、一本一本のコバを手で磨き上げるこの工程は、どうしても時間と手間がかかります。
効率だけを重視する量産では難しい領域です。
しかし、素材の表情を最大限に引き出すには、この「手の仕事」が欠かせません。
AZZWELLでは、そうした丁寧な積み重ねによって素材と仕立ての両方に誇りを持てる一本を届けています。
上質な素材を使った細身のベルトをお探しの方へ。
ナローベルト ミネルバボックスの魅力を、ぜひ手に取って感じていただければと思います。
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