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手彫り唐草18ミリ シルバー925バックル使用のオーダーベルト

更新日:10月31日

手彫り唐草シルバー925バックル使用の18ミリ幅オーダーベルト

無駄のない直線的なフォルムを持つシルバー925製の18ミリ幅対応バックル。

その無垢の表面に、手彫りで唐草模様を彫り込みオーダーベルトを作成しました。


唐草は、流れの中に生命の循環を象徴する古典的な文様。

一点ずつ刻まれる線には、型では生まれない「ゆらぎ」と「表情」が宿ります。

金属を叩く強さ、角度、刃の入り方を変えながら彫り進めることで、光の反射が繊細に移ろい、装飾というより“動き”を感じさせる存在へ、彫りが深すぎると光が沈み、浅すぎると線が流れない。

その絶妙な境界を探る作業こそ、手彫り唐草模様の魅力です。


ブッテーロ革が引き立てるシルバーの輝き

ベルトの素材にはイタリア・ワルピエ社の高級タンニンなめし革「ブッテーロ」を採用。

厚みを抑えた18mm幅の細身仕様ながら、革そのもののコシと透明感ある発色が際立ちます。

細いベルトほど革質の誤魔化しが効かない。

その緊張感の中で、張りとしなやかさのバランスをとるために革の選定から裁断、縫製までを丁寧に進めます。


コバ(断面)は丸みを持たせ、時間をかけて磨き上げる。

染料を重ね、磨き、また染めてを繰り返すことで、しっとりとした艶をまといます。

糸はフランス製シノアの麻糸。バックル留め部分には革とのバランスを考え、わずかにトーンを落としたナチュラルカラーを使用しました。

ネン入れ(溝引き)を施すことで全体に引き締まった印象を与え、機能性だけでなく、見えない部分にも手をかけています。


シルバ-925製手彫り唐草バックルを斜め上から見て

細身ベルトに込めた存在感

一般的に細いベルトは軽やかで装飾的な印象を持ちます。

しかし、この一本は異なります。手彫りによる唐草模様入りのシルバー925バックルと上質なブッテーロ。

それぞれが互いを引き立て合うことで “細ベルト” では終わらない重厚さと静かな存在感を生み出します。

スーツの腰元に合わせれば洗練を、デニムに合わせれば無骨さを。場面を選ばず使える汎用性も、このベルトの魅力のひとつです。


オーダーベルトとしての特別な価値

このベルトは一点ずつ受注制作でお仕立てしています。

手彫り唐草を施す場合、デザインの流れやバランスを確認しながら進めるため通常よりも製作に時間がかかります。

しかしその分、完成した一本はまったく同じものが存在しない。

革と金属、それぞれの素材が響き合いながら“他には無い唯一の表情”を持つのです。

「どんな素材が似合うか」「どんな仕上げが好みか」そうしたご相談を通じて、お客様ごとの理想を形にしています。


手彫り唐草バックル × ブッテーロレザー。どちらも使うほどに深みが増す素材です。

派手さではなく、質感と造形で語る一本。「何を選ぶか」よりも「どう作られているか」に価値を見いだす方にこそ、このオーダーベルトを手にしていただきたいと思います。


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