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手彫りが生む表情、唐草模様を刻んだ18ミリオーダーベルト

ベースとなるバックル型番TSC-79は、潔いまでに無駄を削ぎ落とした直線的な形状。

その無垢の面に手で唐草模様の彫刻を一点ずつ刻み込んでいきます。


リズムよく流れる模様は、単なる装飾を超えた「動き」を帯び、光の加減で豊かな陰影を生み出します。

深さ、線の曲がり、間の取り方、すべてが一点モノ。

流れのある造形でありながら、使い込むほどに味が出るよう考慮しながら彫り込みます。


バックルに負けない存在感を持たせるために選んだのが、イタリア産の高級タンニンなめし革、ブッテーロ

この細さ(18mm)だからこそ、革の質の良し悪しがダイレクトに伝わります。


だからこそ、仕立てにも細心の注意を払います。


  • コバ(革の断面)はあえて落ち着いた丸みで仕上げ、最後にネン入れを施し耐久性を持たせます。

  • バックル留めは革に合わせたフランス産の麻糸シノアで、あくまでシンプルに機能させる。

  • 革は細ベルトとしての使い勝手を損なわず、カジュアル、フォーマルにも使用できるようにブッテーロを使用


    量産品にはない、「触れるたびに伝わる温度」を意識して仕立てています。

シルバ-925製手彫り唐草バックル

細身のベルト=軽やか=装飾性を求めがちですが、このベルトは逆です。

彫刻入りのバックルと良質な素材

両者がぶつからず共鳴することで、ただの“細いベルト”では終わらない奥行きが生まれます。


フォーマルにもカジュアルにも使える万能性を持ちつつ、身につける人の「こだわり」が確実に伝わる。

それがこのオーダーベルトの目指したところです。


オーダー品はすべて、ひとつひとつ順番に製作しております。

特に今回のように彫刻を加える場合、デザインの流れ・バランス・革との相性を見ながら制作するため通常よりお時間をいただく場合がございます。

(※納期の目安など、ご不明点があればお気軽にお問い合わせください)


細身でありながら、中身はしっかり。

金属と革、その両方に妥協のないものづくりを形にしたベルトです。

「何を選ぶか」ではなく、「どう作られているか」に価値を感じてくださる方にぜひお届けしたい一本です。



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