シェルコードバンのアップルウォッチバンド

アップルウォッチ シェルコードバンが放つ特別な存在感

時計ベルトは、ただ時を刻む道具を留めるためのものではありません。

手元の印象を決める大切なパーツであり、着ける人の個性を映し出します。

特にアップルウォッチのように本体デザインがシンプルでミニマルな場合、質の良いレザーバンドは装いに上質なアクセントを添えてくれます。

今回ご紹介するのは、アメリカ・ホーウィン社が誇るシェルコードバンを用いたアップルウォッチバンド。

世界最高峰の革と称されるその質感は、一目でわかる独特の光沢と密度感を持ち、使い込むほどに増す深いツヤが魅力です。

黒のシェルコードバンに白いステッチを走らせ、シンプルでありながら存在感のある一本に仕立てました。

最後まで緊張する仕立ての工程

このバンドはすべて手作業で制作しています。

革を切り出し、縫い、磨く一つひとつの工程には時間と集中力を要しますが、最も神経を使うのは最後の「穴あけ」です。ここでの位置ずれは全てを台無しにしてしまうため、今でも自然と背筋が伸びる工程です。

留め具にはシルバーの美錠を採用し、よりシャープで洗練された印象に。

バンドの一部に流れるようなカーブを持たせることで、Apple Watch本体との自然な一体感を演出しました。細部に至るまで丁寧に作り上げるからこそ、シェルコードバンの持つ上品な存在感を損なうことなく引き立てることができるのです。

サイズとフィッティングの柔軟な対応

今回製作したのはSサイズ（38mm・40mm・42mm対応）ですが、工房には装着確認用のサンプルもご用意しています。

実際に腕に当ててフィット感を確かめることができ、必要に応じて手首の実寸に合わせた微調整も可能です。

遠方にお住まいのお客様にも対応しており、メールで手首サイズや希望仕様を伺いながら一本ずつお仕立てしています。

機械的な大量生産ではなく、オーナーの手首に合う「ちょうど良さ」を探りながら完成させる。それがオーダーならではの魅力です。

カスタマイズ可能なステッチと美錠

今回のバンドには白ステッチを採用しましたが、工房にある糸であれば色の変更も可能です。

落ち着いた雰囲気を求めるなら同系色の糸を、個性を演出したいなら鮮やかなカラーを、と好みに応じたご提案をしています。

また、美錠もシルバーのほかブラックを用意しており、Apple Watch本体のカラーや使用シーンに合わせて選ぶことができます。

小さなパーツの選択ひとつで、全体の雰囲気は大きく変わります。

手元を見たときに「自分の好みにしっくりくる」と思えることが、毎日身につけるアイテムにおいては何より大切です。

👉 アップルウォッチ バンド/シェルコードバン

手縫いだからこそ宿る温もり

一本のアップルウォッチバンドが完成するまでには、革を切り出し、縫い、磨き、最後に穴を開けるという幾重もの工程があります。そのどれもが緊張感を伴いますが、同時に職人の温もりが宿る瞬間でもあります。

シェルコードバンという素材の魅力を損なわないよう、あえて手仕事ならではの柔らかさを残しました。

完璧に均質化された製品ではなく、わずかな表情の違いこそが唯一無二の証です。

手首に巻いたとき、革の質感と職人の息遣いを感じられる――そんなアップルウォッチバンドをお探しの方に、自信を持ってお届けします。

👉 アップルウォッチ以外の手縫いオーダー時計ベルト