鹿革ポーチとミニ巾着
- AZZWELL
- 2021年2月6日
- 読了時間: 3分
更新日:9月3日
久しぶりに鹿革で制作した2つのアイテム
久しぶりに鹿革を使った制作を行いました。
どちらもシンプルでありながら、素材の良さがじんわりと伝わる仕上がりです。
鹿革は「革のシルク」とも呼ばれる素材。
その軽さ、柔らかさ、そして手に吸い付くようなしっとりとした感触は、他の革にはない特別な魅力を持っています。
久しぶりに向き合った今回の制作で、改めてその良さを深く感じました。

鹿革の特徴と制作の工夫
鹿革の大きな魅力は、まずその軽さにあります。
見た目はしっかりしているのに、手に取ると驚くほど軽やか。
ポーチやバッグに仕立てると、持ち運びがとても快適になります。
さらに伸縮性があり、裂けにくい丈夫さも持ち合わせています。
巾着のように“引っ張る・締める”といった動作が多いアイテムでも安心して使えるのは、この革ならでは。
一方で、唯一の難点は、使い始めの頃に「革粉」が出やすいこと。
そこで今回は、収納物に粉がつかないよう「中表仕立て」で縫製を工夫しました。
小さな部分ですが、日常の使いやすさを左右する大切な要素だと感じています。
鹿革ポーチの魅力
鹿革ポーチはしっかりとマチを取った設計で、見た目以上に収納力があります。
化粧ポーチやペンケース、ケーブル類の収納、旅行用の小物入れなど、使い道は幅広いアイテムです。
カラーは白・黒・チョコの3色展開。
鹿革ならではのマットな質感が落ち着きを与え、どの色も自然に馴染みます。
革に厚みがあっても柔らかいため、中身の出し入れもスムーズ。
普段使いに安心して取り入れられるポーチです。

ミニ巾着の使い道
ミニ巾着は500円玉が余裕で入るほどの小さなサイズ。
イヤホンや薬、小銭などを持ち歩くのに便利です。
また、指輪などのアクセサリーケースや、お香やアロマストーンを入れて香り袋として使うのもおすすめ。
こちらも白・黒・チョコの3色展開。
無駄のないデザインなので、素材そのものの表情を楽しむことができます。
ご自身用にはもちろん、贈り物としても喜ばれる小さな巾着です。

鹿革との向き合いとこれから
これまでにも鹿革では、バッグや大小さまざまな巾着、ショルダーポーチなどを制作してきました。
大量生産には向かない素材ですが、手間をかける価値のある革だと感じています。
今回久しぶりに仕立ててみて、やはりその質感には毎回心が動かされます。
しっとりと手に馴染み、丈夫さと柔らかさが共存する鹿革。
これからも機会を見つけて、また新しいかたちでその魅力を表現していければと思います。
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