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クロムエクセル茶芯と芯通しの違い|トラッカーウォレット製作で見るエイジング

  • 3月31日
  • 読了時間: 4分

— 茶芯と芯通し、二つの魅力 —

クロムエクセルレザーは、アメリカ・ホーウィン社が製造する代表的なオイルレザーです。

クロムエクセルには「茶芯」と「芯通し」という仕様があり、その違いによって革のエイジングや表情は大きく変わります。

ブーツやベルト、財布など多くの革製品に使われており、使い込むほどに表情を変える経年変化でも知られ、

当工房でも、このクロムエクセルレザーを使用したベルトや革小物を製作しています。クロムエクセルならではの質感やエイジングを活かした製品については、以下のページからご覧いただけます。


👉 クロムエクセルなど革を選んで作るオーダーベルト一覧


クロムエクセルといえば「茶芯」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

しかしクロムエクセルには、茶芯とは異なる「芯通し」と呼ばれるタイプも存在します。

革の染まり方の違いによって、見た目の印象やエイジングの表情が大きく変わるのが特徴です。


ホーウィン、クロムエクセルの黒で製作したトラッカーウォレット

クロムエクセルレザー 茶芯とは

クロムエクセルの茶芯とは、表面は黒く染められているものの、革の芯(下地 )が元の色のまま残されている仕上げのことを指します。

使い込むにつれて表面が擦れ、下地の茶色が少しずつ現れるため、独特の経年変化が生まれます。

このコントラストのあるエイジングは、ワークブーツやレザージャケットなど、アメリカのワークカルチャーの中で長く親しまれてきました。

使うほどに表情が変わり、ヴィンテージのような雰囲気に育っていく。それが茶芯クロムエクセルの大きな魅力です。

実際に茶芯クロムエクセルを使用したベルトについては、こちらの記事でも紹介しています。



クロムエクセルレザー黒の帯

芯通しクロムエクセルの魅力

一方、クロムエクセルには「芯通し」と呼ばれる仕様もあります。今回トラッカーウォレットで使用したのは芯通しのクロムエクセルレザーです。

芯通しとは、革の芯までしっかりと染料が浸透している仕上げのこと。表面だけでなく、革の断面まで黒く染まっています。そのため茶芯のように下地の色が現れることはありません。

代わりに現れるのは、深い黒の艶と落ち着いたエイジング

クロムエクセル特有のオイルを多く含んだ質感が、使い込むほどにゆっくりと深みを増していきます。

派手な色変化ではなく、革そのものの質感が育っていく。それが芯通しクロムエクセルの魅力です。


トラッカーウォレットという定番デザイン

今回製作したのは、アメカジの世界では定番とも言える財布、トラッカーウォレット

もともとはアメリカのトラックドライバーが使用していた財布がルーツとされ、チェーンを付けて使うスタイルでも知られています。

シンプルな構造ながら収納力があり、長く使える実用的なデザインです。

ここ数年はキャッシュレス化の影響もあり、長財布を見かける機会は少なくなりました。実際、当工房でも長財布の製作は久しぶりでした。


改めて製作してみると、トラッカーウォレットは非常に合理的な財布だと感じます。

カードポケットと札入れをシンプルにまとめた構造のため、厚くなりにくく意外なほど薄型です。

必要なカードと紙幣をコンパクトにまとめる使い方であれば、キャッシュレス中心の現代でも十分実用的。

クラシックな見た目とは対照的に、機能面では今のライフスタイルにも合う財布と言えるかもしれません。


クロムエクセルレザー使用のトラッカーウォレットのコバ部分拡大

茶芯とは違うクロムエクセルの魅力

クロムエクセルレザーは、茶芯だけが魅力というわけではありません。

芯通しのクロムエクセルには


・落ち着いた黒のエイジング

・トラディショナルな雰囲気

・長く使っても印象が大きく変わりすぎない安定感


といった特徴があります。

茶芯のダイナミックな経年変化とは対照的に、革の質感そのものをじっくり楽しめるのが芯通しの魅力です。

同じクロムエクセルでも、染色の違いによって表情は大きく変わります。それもまた、この革が長く愛されている理由の一つではないでしょうか。

クロムエクセルの茶芯と芯通しの違いについては、実際によくご質問をいただくことも多い素材です。

そこで最後に、クロムエクセルレザーについてよくある質問を簡単にまとめてみました。


FAQ|クロムエクセルの茶芯と芯通しの違い

Q. クロムエクセルの茶芯とは何ですか?

茶芯とは、革の表面を黒く染めながらも内部の芯が茶色のまま残っている仕上げです。

使用するうちに表面が擦れ、下地の茶色が現れることで独特のエイジングが楽しめます。


Q. 芯通しのクロムエクセルとは?

芯通しとは、革の芯まで染料が浸透している仕上げのことです。

断面まで同じ色で染まっているため、茶芯のような色の変化は少なく、落ち着いた艶のエイジングを楽しめます。


Q. 茶芯と芯通しはどちらが良い革ですか?

どちらが優れているというものではなく、経年変化の好みによって選ばれます。

茶芯はコントラストのある変化、芯通しは深い艶と落ち着いたエイジングが魅力です。

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