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クロムエクセル茶芯と芯通しの違い|トラッカーウォレット製作で見るエイジング

  • 3月31日
  • 読了時間: 6分

更新日:7月26日

— 茶芯と芯通し、二つの魅力 —

クロムエクセルレザーは、アメリカ・ホーウィン社が製造する代表的なオイルレザーです。

クロムエクセルには「茶芯」と「芯通し」という仕様があり、その違いによって革のエイジングや表情は大きく変わります。

ブーツやベルト、財布など多くの革製品に使われており、使い込むほどに表情を変える経年変化でも知られ、

当工房でも、このクロムエクセルレザーを使用したベルトや革小物を製作しています。クロムエクセルならではの質感やエイジングを活かした製品については、以下のページからご覧いただけます。


👉 クロムエクセルなど革を選んで作るオーダーベルト一覧


クロムエクセルといえば「茶芯」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。


写真で見る茶芯と芯通しの違い

クロムエクセルレザーの「茶芯」「芯通し」は、言葉だけでは違いが分かりにくい素材です。

実際に並べて見ると、その違いはよく分かります。

(上に重ねてある断面に元の革色が残っている方が茶芯、その下にある断面まで真っ黒なのが芯通し)


クロムエクセル茶芯と芯通し革を重ねて断面を比較している

また品物に仕上げることでも違いが見られます(下記写真参照)


芯通しクロムエクセル

革の芯まで時間をかけ黒く染めているため、革の表面(吟面)も茶芯に比べ落ち着いた漆黒の表情です。


芯通しクロムエクセルレザーのコバ拡大

茶芯クロムエクセル

表面は黒く仕上げられていますが、革の芯には元の茶色が残されています。

革の表面(吟面)も茶芯の方は芯通しに比べ若干の光沢感があります。


茶芯クロムエクセルレザーのコバ拡大


クロムエクセルレザー 茶芯とは

クロムエクセルの茶芯とは、表面は黒く染められているものの、革の芯(下地 )が元の色のまま残されている仕上げのことを指します。

使い込むにつれて表面が擦れ、下地の茶色が少しずつ現れるため、独特の経年変化が生まれます。

このコントラストのあるエイジングは、ワークブーツやレザージャケットなど、アメリカのワークカルチャーの中で長く親しまれてきました。

使うほどに表情が変わり、ヴィンテージのような雰囲気に育っていく。それが茶芯クロムエクセルの大きな魅力です。

実際に茶芯クロムエクセルを使用したベルトについては、こちらの記事でも紹介しています。



クロムエクセルレザー黒の帯

芯通しクロムエクセルの魅力

一方、クロムエクセルには「芯通し」と呼ばれる仕様もあります。

今回製作のトラッカーウォレットで使用したのは芯通しのクロムエクセルレザーです。

芯通しとは、革の芯までしっかりと染料が浸透している仕上げのこと。表面だけでなく、革の断面まで黒く染まっています。そのため茶芯のように下地の色が現れることはありません。

代わりに現れるのは、深い黒の艶と落ち着いたエイジング

クロムエクセル特有のオイルを多く含んだ質感が、使い込むほどにゆっくりと深みを増していきます。

派手な色変化ではなく、革そのものの質感が育っていく。それが芯通しクロムエクセルの魅力です。


トラッカーウォレットという定番デザイン

製作したのは、アメカジの世界では定番とも言える財布、トラッカーウォレット

もともとはアメリカのトラックドライバーが使用していた財布がルーツとされ、チェーンを付けて使うスタイルでも知られています。

シンプルな構造ながら収納力があり、長く使える実用的なデザインです。

ここ数年はキャッシュレス化の影響もあり、長財布を見かける機会は少なくなりました。

実際、当工房でも長財布の製作は久しぶりでした。



改めて製作してみると、トラッカーウォレットは非常に合理的な財布だと感じます。

カードポケットと札入れをシンプルにまとめた構造のため、厚くなりにくく意外なほど薄型です。

必要なカードと紙幣をコンパクトにまとめる使い方であれば、キャッシュレス中心の現代でも十分実用的。

クラシックな見た目とは対照的に、機能面では今のライフスタイルにも合う財布と言えるかもしれません。


芯通しクロムエクセルレザー使用のトラッカーウォレット

クロムエクセルの魅力 茶芯と芯通し、どちらを選ぶ?

クロムエクセルレザーは、茶芯だけが魅力というわけではありません。

茶芯には、


  • ダイナミックな経年変化

  • ヴィンテージ感

  • アメリカンワークスタイル


という魅力があります。


一方、芯通しには、


  • 落ち着いた黒のエイジング

  • トラディショナルな雰囲気

  • 長く使っても印象が大きく変わりすぎない安定感


といった特徴があります。


派手に育つ茶芯。

静かに深みを増していく芯通し。

同じクロムエクセルでも、どちらが優れているということではなく、それぞれに異なる魅力があります。

革が育っていく過程を楽しめること。それこそが、クロムエクセルレザーが長く愛され続けている理由なのかもしれません。


クロムエクセルの茶芯と芯通しの違いについては、実際によくご質問をいただくことも多い素材です。

そこで最後に、クロムエクセルレザーについてよくある質問を簡単にまとめてみました。


FAQ|クロムエクセルの茶芯と芯通しの違い

Q. クロムエクセルの茶芯とは何ですか?

茶芯とは、革の表面を黒く染めながらも内部の芯が茶色のまま残っている仕上げです。

使用するうちに表面が擦れ、下地の茶色が現れることで独特のエイジングが楽しめます。


Q. 芯通しのクロムエクセルとは?

芯通しとは、革の芯まで染料が浸透している仕上げのことです。

断面まで同じ色で染まっているため、茶芯のような色の変化は少なく、落ち着いた艶のエイジングを楽しめます。


Q. 茶芯と芯通しはどちらが良い革ですか?

どちらが優れているというものではなく、経年変化の好みによって選ばれます。

茶芯はコントラストのある変化、芯通しは深い艶と落ち着いたエイジングが魅力です。



クロムエクセル茶芯を使用した製作事例

茶芯の魅力は、革単体だけではなく完成した製品になることでさらに際立ちます。

ベルトやトラッカーウォレットなど、同じクロムエクセル茶芯でも仕様や用途によって異なる表情を見せます。実際の製作事例もぜひあわせてご覧ください。


クロムエクセルレザーで作成したGMM別注NATOベルトを卓上に置いた状態

GMM STORE別注 NATOベルト クラシカルな仕様で製作した別注ベルト。



クロムエクセルレザーで作成したGMM別注トラッカーウォレットを開いた状態

GMM STORE別注 トラッカーウォレット 細部まで仕様を見直した別注モデル。



クロムエクセルショートトラッカーウォレットとロングのサイズ比較

ショートトラッカーウォレット 伝統的なデザインをそのまま受け継いだショートサイズ。



ホーウィン社クロムエクセル茶芯の魅力を、革の特徴から製作事例までシリーズでご紹介しています。


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