クロムエクセル茶芯ベルト|ホーウィンレザーで製作したGMM STORE別注NATOベルト
- 7 日前
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クロムエクセル茶芯レザーを使用した別注ベルトを製作しました。
神戸・高架下で50年以上続くセレクトショップ「タイガースブラザース」が運営するGMM STORE様よりお声がけいただき、インライン展開しているNATOベルトをベースに、ホーウィン社クロムエクセル(茶芯)仕様へ変更した特別モデルです。
この記事では、クロムエクセル茶芯レザーの特徴、GMM STORE別注仕様のディテールについて紹介します。
このような別注ベルトの製作を行う中で、素材や仕様の違いによって仕上がりの表情は大きく変わります。
工房ではシルバー925バックルを使用したオーダーメイドベルトなど、素材の組み合わせを活かしたベルト製作も行っています。工房で製作しているベルトについては、こちらからご覧いただけます。

ホーウィン クロムエクセル(茶芯)レザーの特徴と経年変化
クロムエクセルはアメリカ・ホーウィン社が100年以上製造を続けるオイルレザーで、ブーツやベルトなどワークスタイルの革製品に多く使われている素材です。
油分を豊富に含んだ独特の質感と手触りが特徴で、アメリカンレザーらしい無骨さと深みを持つ素材として知られています。
今回の仕様は茶芯レザー。使い込むことで表面の色が少しずつ変化し、下地の色が現れてくるのが特徴です。芯通しの革とはまた異なる、独特のエイジングを楽しめるのが茶芯レザーの魅力です。
使い込むほど柔軟性が増し、色味にも変化が生まれるため、デニムやワークウェアとともに育っていく素材でもあります。こうした経年変化を楽しめるのも、革という素材の魅力のひとつです。
クロムエクセルを使用した製品については、こちらからご覧いただけます。
👉 クロムエクセルレザー製品一覧はこちら
GMM STORE別注 クロムエクセル仕様NATOベルトのディテール
基本デザインはインラインモデルを踏襲しつつ、素材の特性とGMM STORE様の意向を汲み取り、細部の仕様を調整しています。
大きな違いの一つがサイズホールを14個に変更した点。通常よりホール数を増やすことで、老若男女問わず幅広いサイズに対応しています。
ホール数変更に伴いベルトの長さも長めに再設定しているため、サイズによっては剣先が少し垂れる形になり、スタイリングのアクセントとして楽しむこともできます。
当工房でオーダーベルトを製作させていただいたお客様の中でも、剣先に銀無垢スタッズやシルバー925コンチョをアクセントとして取り付けるカスタムは人気の仕様のひとつです。
👉 剣先カスタム記事

クロムエクセルは油分を多く含む革のため、縫製は強度を考慮して3重ステッチ仕様に変更しています。
またホール形状も、革の特性を踏まえ通常より小さめの丸型ホールへ変更。使用を重ねる中で多少なりとも穴が広がることを想定した設計です。
革の種類によってコバの落とし角や磨き方も調整し、インラインベルトと同様にネン入れを施すことで表情を引き締めています。
美錠やサルカンなど基本構造はインラインモデルを踏襲していますが、素材と仕様が変わることで仕上がりの印象は大きく変わります。クロムエクセル特有のオイル感と厚みのある質感が加わることで、よりワークウェアやデニムスタイルに馴染む表情に仕上がりました。
単純に素材を変更しただけではなく、素材特性を踏まえながら細部の仕様を調整することで、クロムエクセルならではの存在感を持った一本になっています。

素材を知る販売のプロフェッショナルと作るGMM STORE別注ベルト
個人的にもクロムエクセルは、これまでベルト・財布・小物など様々な製品で使ってきた素材です。
しかし今回の製作では、作り手側とはまた異なる視点で素材を知り尽くした販売のプロフェッショナルであるGMM STORE様の意向を汲みながら、仕様を決めていきました。
素材の魅力をどのように伝えるか、そして実際に身に着けたときにどう見えるのか。
そうした販売の現場ならではの視点を取り入れながら細部を詰めていくことで、単なる素材変更にとどまらない、別注ならではの完成度の一本に仕上がったと感じています。
今回のベルトはGMM STORE様のみで展開されているモデルとなります。お近くの方は、ぜひ店頭で実物を手に取ってご覧いただければと思います。
このような機会をいただき、素材の魅力をあらためて形にする製作に携わることができたことを、大変光栄に感じています。GMM STORE様、ありがとうございました。


