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一枚革から生まれる、さりげない上質──革の豆皿

  • AZZWELL
  • 2023年12月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:10月17日

一枚革を贅沢に使った革の豆皿づくり

今回製作したのは、イタリア・ワルピエ社のブッテーロを使用した「革の豆皿」です。

一般的に革の小皿は、2枚の革を貼り合わせて厚みを出す方法で作られることが多いのですが、この豆皿はあえて厚手の一枚革を整形することで仕上げています。


製作にあたり、まずは専用の木型を用意し、そこに革をあてて約3週間かけてじっくりと圧をかけていきます。急いで形を作ろうとすると繊維が無理に引っ張られてしまうため、あえて時間をかけるのです。

革が自然に「形を覚える」のを待つ感覚。

だからこそ、仕上がったときに柔らかく自然な曲線を持ち、シンプルながらも温かみを感じさせる小皿に仕上がります。


黒の革のお皿3枚

コバと裏面まで美しく仕上げる一枚革の魅力

一枚革で製作する最大の利点は、断面(コバ)や裏面まで徹底的に磨き込めることです。

何度も磨きを繰り返すことで、革の繊維が引き締まり、手に触れた瞬間のなめらかさや、道具としての完成度が格段に上がります。

特に厚みのあるブッテーロは、磨くほどに独特の艶が浮かび上がり、自然素材ならではの存在感を放ちます。持ち上げてみると「革そのものを器にした」というシンプルで力強い美しさが指先から伝わってくるはずです。

革のお皿の裏面
裏面

使い方の幅広さと贈り物としての魅力

この豆皿は手のひらに収まるサイズ感。小さいながらも、実用性とインテリア性を兼ね備えています。

アクセサリーの定位置にしたり、玄関先で鍵や小銭をまとめるトレーにしたり、ショップカードを並べる什器として店舗に置くのもおすすめです。


色選びによって印象も変わります。

パステルカラーやナチュラルなトーンなら空間に自然に馴染み、濃い色味ならぐっと存在感を主張します。

どんなカラーでも「革」という素材の質感が空間に温かさを添えてくれます。


また「いくつあっても困らない」「ちょっとした贈り物に最適」と言っていただけることも多いアイテムです。誕生日や記念日の小さなギフトにもぴったりで、革製品ならではの経年変化も楽しめるため、贈った相手とともに時間を重ねていくような感覚を共有できます。


革のお皿の裏面黄色
裏面

限定生産ならではの特別感

革の豆皿は常時生産品ではありません。

使用している厚みのある革は限られたタイミングでしか入手できないため、在庫があるときのみ製作が可能です。そのため「気になったときがご縁」ともいえるアイテムです。

色やサイズについてもご相談いただければ、できる範囲で対応させていただきます。



豆皿という小さな器に込められたのは「革そのものを楽しむ」という発想。

一枚革を成形して仕上げた革の豆皿は、実用品としてだけでなく、革の魅力を凝縮した小さな工芸品でもあります。手に取るたびに革の持つ質感や温かみを改めて感じていただけるはずです。

革のお皿の小物置き




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