イタリアンレザー「ブッテーロ」を使った三角トレー
- AZZWELL
- 1月10日
- 読了時間: 3分
更新日:10月15日
新年の始まりを彩る「ブッテーロ 三角トレー」
2025年最初の製作は、イタリア・トスカーナ地方の名門タンナー・ワルピエ社が手がけるブッテーロレザーを使った三角トレーでした。
新しい年のはじまりを象徴するように、素材には発色の美しい鮮やかな黄色をセレクト。
黄色は古くから金運や繁栄を意味する縁起の良い色とされ、手にした瞬間から気持ちを明るくしてくれる力を持っています。
そんな特別な色で新年最初の仕事を始められたことに、小さな幸運を感じました。
ブッテーロは世界中のレザーファンに愛される革で、そのハリとコシ、そして使い込むほどに深みを増す艶が魅力。今回の三角トレーは、その素材の良さを最大限に活かした作品に仕上がっています。
三角トレーならではの機能性とデザイン
今回製作した三角形のトレーは、3辺を立ち上げると小物やアクセサリーを置くのにちょうど良いサイズ感。使わないときには平らに折りたたんで収納できる“形状記憶タイプ”
ただの直線的な三角形ではなく、立ち上がりによって生まれる柔らかな曲線がフォルムに表情を与えています。革の「張り」と「しなり」が共存した立体感は、何度も試作を重ねてようやくたどり着いた形。
シンプルでありながらも、革ならではの質感を感じさせる仕立てとなりました。

意外な使い方――文鎮としての一面
このトレーには少し意外な使い道もあります。
革という素材は軽やかに見えますが、しっかりとした重みがあります。
そのため私は時々、この三角トレーを“文鎮”のように使っています。
特にミニサイズは型紙を作るときに活躍します。
作業台の上で紙が風に飛ばされないように、型紙の端にトレーをちょんと置く。
そうすると自然に作業がしやすくなるのです。
おそらく少し変わった使い方ですが、こうした「想定外の実用性」も革職人ならではの“実用的な使い方”かもしれませんね。
日常に寄り添うSサイズとミニサイズ
今回製作した三角トレーは「Sサイズ」と「ミニサイズ」の2種類。
Sサイズは玄関に置いて鍵やアクセサリーの一時置きにちょうどよく、デスク横ではペンや小物入れとしても便利に使えます。
ミニサイズは指輪やイヤーカフなど小さなアクセサリーの置き場所として最適で、手のひらに収まるかわいらしいサイズ感です。
どちらも日常の中で自然に馴染み、使う人のスタイルに合わせて役割を変えてくれます。
「少しだけ物を置きたい」「決まった場所に整えておきたい」という日常の小さな要望に応えるのが、この三角トレーの魅力です。

手仕事で仕立てる、唯一無二の存在感
AZZWELLでは「毎日手に触れるものこそ、上質であってほしい」という想いを大切にしています。
この三角トレーもひとつひとつ手作業で仕立てており、大量生産にはない個性が宿っています。
ブッテーロの鮮やかな黄色は時間とともに落ち着いた色味へと変化し、使い込むほどに味わいが増していきます。年月を経ても変わらずしっかりとした存在感を放ちます。
新しい年のスタートに合わせて製作したこのトレーには、「縁起の良い色」と「実用性」、そして「革の魅力」が重なっています。気になる方はぜひ手に取ってみてください。
ブッテーロ 三角トレーは、華やかさと、日常に役立つ機能性を兼ね備えたレザーアイテムです。
Sサイズ・ミニサイズのどちらも暮らしの中に自然に馴染み、上質な革製品が持つ豊かな表情を感じさせてくれるでしょう。
本年も“こだわり”を大切に、ものづくりに向き合っていきます。
2025年もどうぞよろしくお願いいたします。
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