鍵を引っぱり出さなくていい、新しいかたちのレザークロシェット
- AZZWELL
- 2021年4月3日
- 読了時間: 3分
更新日:8月2日
革小物をつくるとき試作品を仕上げたらまず自分で使ってみるのが基本です。
財布、バッグ、キーケース、トレーなど、どんなに小さなアイテムでも実際の使用感を確かめてみないと、本当に使いやすいものはつくれません。
今回ご紹介するレザークロシェットも、そんな過程を経てようやくかたちになったアイテムの一つ。
実はこのクロシェット、最初に作った初代から何度かデザインを見直し試作と改良を繰り返しながら完成させた"3代目"のモデルです。
自分自身で約5〜6年ほど使い続けていますが、いまだに不便を感じることなく、むしろ手放せない存在になっています。

このレザークロシェットの一番の特徴は「鍵を引っぱり出さずにそのまま差し込める」という点です。
一般的なクロシェットは鍵をすっぽり包むように収納するものが多く、使うときにはわざわざ中から鍵を引き出す必要があります。でもこのクロシェットは、カバーで大部分を覆いながらも鍵先がすっと露出しており、差し込む動作がそのまま行えるようにデザインしています。
結果として、鍵の出し入れがとてもスムーズ。
慌ただしい日常の中で「鍵どこだっけ?」と探すストレスや、無駄な動作が一つ減るだけで、使い心地は格段に上がります。
もうひとつ、使っていて気に入っているポイントは「音」
自分はこのクロシェットをキーホルダーに付けて複数の鍵と一緒にぶら下げているのですが、クロシェットが鍵の大半を覆ってくれているので、持ち運ぶときにあの“ジャラジャラ”とした金属音がしません。
これが意外と快適で、静かな場所でも気兼ねなく持ち歩けるのは大きな利点です。
革の質感も相まって、使うほどに味わいが増してくるのもこのアイテムの魅力。
小さいながらも毎日使う道具だからこそ、こうした使い心地の積み重ねが大切だと感じています。
また、付属のWAXコードを使えば、バッグの持ち手などにくくりつけて携帯することも可能。
コードの長さや巻き方を調整すれば、鞄の中で迷子になることなく、必要なときにすぐ手に取れるようにできます。
革製のクロシェットは数こそ多くありませんが、だからこそ、自分で本当に使いやすいと思えるものをつくりたいと考えて形にしたのがこのモデルです。
小さなものでも、毎日触れるものには確かな意味があります。
もし「鍵を取り出す手間が面倒」「金属音が気になる」「革小物をさりげなく楽しみたい」といったお悩みやご要望があれば、一度このクロシェットを試してみてください。
シンプルで、でもちゃんと使いやすい。そんなアイテムになっているはずです。
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