再構築したボックス型サドルレザーのショルダーバッグ
- AZZWELL
- 2024年7月9日
- 読了時間: 2分
更新日:10月16日
サドルレザー使用ボックス ショルダーバッグとは
今回ご紹介するのは、サドルレザーを使用し約20年ぶりに製作したボックス型ショルダーバッグです。
「箱のように角が立った立体感」を保つ構造が特徴で、小ぶりながら存在感を放つバッグとなりました。
厚みのある革を選び、パイピングで全体を縁取ることで、角の出方にもこだわりを込めています。
どこから見てもカチッとした形状を維持し、まさに“バッグらしいバッグ”と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
ハンドメイドならではのサイズ調整
制作にあたり、昔の型紙を元にしつつ、サイズ感や収まり具合を現代的にリサイズしました。
スマホ、財布、キーケースなど、最低限の持ち物が無理なく収まるよう設計。
普段使いに最適な大きさでありながら、きちんとクラフト感が伝わる「ハンドメイドレザーバッグ」ならではの存在感を持たせています。

手仕事が積み重ねる記憶
制作に着手する前は「作り方を忘れているのではないか」と不安もありましたが、手を動かすうちに身体が自然と覚えていて、工程を滑らかに進めることができました。
この体験は、手仕事が単なる技術ではなく、時間と共に蓄積される“身体の記憶”であることを改めて実感させてくれました。
シルバーコンチョが生み出す締まり
デザインを引き締める要素として選んだのがシルバーコンチョです。
装飾でありながら全体のバランスを整える「締め」の役割を担い、鹿紐と組み合わせることで控えめながらも確かな存在感を放ちます。派手さを避けつつ、どこかに“自分だけの個性”を感じさせるアクセント。
クラフト感を形にする工程
革を裁断し、縫い合わせ、磨き、角をパイピングで整える。
この一連の工程を経て初めて「立体的なボックス型レザーバッグ」が完成します。
今回のバッグ自体は販売していませんが、使用したシルバーコンチョは当サイトでご覧いただけます。バッグ全体を引き締める小さな存在が、作品に独自の価値を与えています。



