シルバーコンチョが映える箱型ショルダーバッグ
- AZZWELL
- 2024年12月18日
- 読了時間: 3分
更新日:10月31日
シルバーコンチョが主役となるショルダーバッグ
今回は留め具に大ぶりなSV(シルバー)コンチョを使用したショルダーバッグを製作しました。
シルバーコンチョ ショルダーバッグは、一見シンプルながらも強い個性を放つデザインが特徴。
革と銀のコントラストが際立ち、普段の装いに自然に溶け込みつつも確かな存在感を示します。
コンチョは彫刻を施さず、あえてプレーンな仕上げにすることで、素材そのものの輝きと質感を引き立てました。装飾性を排した潔い選択が、かえってモダンな印象を際立たせています。
箱型構造に隠された工夫
バッグの形状はシンプルな箱型ですが、実際にはTシャツのような構造をベースにした一風変わった仕立てを採用しています。
張りが強く硬めの革を使っているため、縫製や折りの工程では通常以上に細やかな調整が必要でした。
硬い革は加工が難しい反面、完成後にはしっかりとした立体感を保ち、型崩れせずに使い続けることができます。まさに「育つ鞄」と呼ぶにふさわしい佇まいです。
細部に込めた職人の工夫
外観はミニマルですが、細部には多くの工夫を込めています。
たとえばステッチ幅や革の取り方、角の丸み、フラップの形状とパイピング処理など、見た目の美しさと使いやすさの両立を目指しました。
特にフラップの開閉は、ショルダーバッグにとって日常的に触れる部分。
ワンアクションで開け閉めできるよう調整することで、使い勝手の良さを追求しています。

シルバーコンチョが変える印象
同じショルダーバッグでも、留め具が変わるだけで印象は大きく異なります。
前回製作したモデルでは彫り模様入りのコンチョを使用しましたが、今回はあえて装飾を排除したプレーンタイプ。
主張しすぎず、それでいて確かな存在感を放ち、どんな装いにも合わせやすい万能さを備えています。
日常使いから特別なシーンまで幅広く対応できるのは、このシルバーコンチョが持つ独特の力ゆえでしょう。
革と銀が育てる経年変化
革もシルバーも、使い込むほどに深みを増していく素材です。
硬めの革は使うほどに柔らかさと艶を増し、シルバーコンチョは手に触れることで独特の風合いが生まれます。新品の状態では凛とした印象を持ちながら、年月とともに持ち主の生活に馴染んでいく。この変化こそが、長く愛用する楽しみであり、ハンドクラフトならではの価値といえるでしょう。
このバッグを手に取る方の日常の中でさりげなく個性を添えられたら嬉しい限りです。
どうぞ長くご愛用いただけますように。
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