Archive / ミネルバボックス×ブッテーロのエディターズバッグ
- AZZWELL
- 2021年2月20日
- 読了時間: 2分
更新日:6月24日
今から15年ほど前でしょうか。
当時は仕事の打ち合わせに行くたび、大量の革見本や資料を鞄に詰め込んで持ち歩いていました。
市販の鞄だと入りきらなかったり、耐久性に不安があったりして「もう自分で作るしかない」と思って作ったのがこのエディターズバッグです。

外装にはミネルバボックスを使用。
ただしそのままだと厚すぎるので、全体的に薄漉きして軽さも考慮。
ハンドルと肩紐にはブッテーロを合わせ、見た目にも素材感にコントラストを出しています。
ファスナー周りには補強革を当て、ハンドルの根付部分にはWステッチ。
ファスナー引き手にはSilver925で作った小さなパーツもつけました。

内装はミニヘリンボーンの綿生地で、片側にはファスナー付きの貴重品ポケット、反対側には携帯用の叩きつけポケット。
今思えばかなり細かく作り込んでいました。
持ち手もやや厚めに仕立てて頑丈に。
実際、革の見本帳を何冊も詰めて何件も打ち合わせを回った記憶があります。
ただ手持ちだとさすがに重く、ほとんど肩掛けで使っていました。
今になって思えば、もう少し作りを簡略化してもよかったのでは?と感じたりもしますが当時はとにかく「自分が納得するものを作りたい」という気持ちが強くて、やたらと手間をかけていました。
実際、黒くて大きな鞄ばかりを何個も作っては満足して、そのまま使わずに放置……
なんてことも多かったのですが、このバッグだけはかなり実用で使い倒しました。
もしかすると、自分の中では一番「活躍した鞄」かもしれません。

写真も古いものしかなく記録も残っていないですがこうして振り返ると、自分にとって節目のような鞄だったなと感じます。
またこういう形で、昔の鞄を少しずつ記録していけたらと思っています。
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