Archive ヘルメットバッグ タイプ1980
- 2021年2月25日
- 読了時間: 2分
更新日:4月15日
ヘルメットバッグ 1980〜をモチーフにした試作鞄
これもかなり前に作成したアメリカ軍のヘルメットバッグ タイプ1980(1980〜84年モデル)モチーフの鞄です。
見本帳や資料など重い荷物を入れて相当使ったので写真見てもわかるようにクタクタです。
素材と仕様のこだわり
革には、おそらくイタリア製のナッパを使用。
ミネルバと同様に油分を多く含むため、使い込むことで独特の黒光りが生まれ、新品時とはまったく異なる表情へと変化していきます。
ファスナーには大型のNo.8を採用し、ステッチはほぼWステッチで構成。
さらに肩紐部分にまでWステッチを施すなど、耐久性を強く意識した仕様にしています。
持ち手については、本家の軍モノに見られる“ヒモ状の簡素な仕様”はあえて採用せず、平らで主張の少ない形状へと変更。
日常的に使うことを前提としたとき、この部分には自分なりの調整を加える必要があると考えました。
こうした試作を経て、同じヘルメットバッグをベースにしながら、設計や仕様を整理し、より完成度を高めて製作したモデルもあります。
使い込んだ試作との違いを見ることで、細かな設計意図やバランスの取り方もより明確に感じられるはずです。

当時の制作背景
前身頃に設けた大型ポケットは想像以上に便利で、財布や携帯、小物をまとめて収納できるのが大きな利点でした。ミリタリー由来のデザインは見た目の無骨さだけでなく、実際の使い勝手にも直結していると改めて感じました。
この頃の自分は軍モノに強く惹かれており、ヘルメットバッグだけでも1950年代モデルやイギリス軍仕様などをいくつも試作していました。
並行して作っていた加工ウエストバッグにもミリタリー要素を取り入れており、当時の「ブーム」が作品に色濃く反映されています。
正直に言えば、このバッグも最初は“実験”の延長のようなものでした。
ですが結果的に、素材の選び方やステッチのかけ方、持ち手の工夫など、のちの制作に大きな影響を与えた一作になっています。

今振り返って
長らく工房の奥で眠っていましたが、ふと取り出すと「まだまだ現役で使える」存在感があります。
しっかり使い込んだ革の質感は、時間を経るほどに増していくもの。
あらためてこの「ヘルメットバッグ 1980」を肩にかけて出かけてみるのも悪くないかもしれません。

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