美しさと耐久性を両立するサドルレザーベルトのコバ磨き
- AZZWELL
- 2020年11月7日
- 読了時間: 3分
更新日:9月5日
革を纏う楽しみとしてのサドルレザーベルト
ベルトはただ腰を留めるための実用品ではなく、装いの一部として「革を纏う楽しみ」を感じられる存在であってほしい。
AZZWELLではそう考え、一本一本を手仕事で仕立てています。
その土台となるのが、独自に仕立てたオリジナルのサドルレザー。
厚みやコシ、色味までベルトに最も適した状態に整えたうえで使っています。
適度な硬さを備えながらも、腰に巻けば自然に体のラインに沿い、革ならではの柔らかさを感じられる。
さらに使い込むほど、表面の艶と深みが増し、自分だけの一本へと育っていきます。
剣先に込めた緊張感
サドルレザー ベルトの中でも、特に印象を左右するのが「剣先」と呼ばれる先端部分です。
とりわけ2cm幅の細ベルトでは、そのカーブひとつで全体の雰囲気が決まるといっても過言ではありません。
丸みを強調しすぎると緊張感がなくなり、鋭すぎれば装いに馴染まない。
だからこそ、ミリ単位の調整を繰り返し、削り・整形・磨きを丁寧に積み重ねています。
手に持ったとき、カーブのラインにスッと走る気配のようなものを感じてもらえるように。
シンプルであればあるほど誤魔化しが効かない——まさに「引き算の美学」が求められる部分です。

コバ磨きが支える耐久性と美しさ
ベルトは毎日使うアイテムだからこそ、強度と仕上げには妥協できません。
特に穴まわりや剣先は負荷が集中し、最も傷みやすい部分。
当然ですがコバ(革の端)の磨きを繰り返し行っています。
綿布を使い、染色と乾燥を挟みながら滑らかに磨き上げる。
時間をかけて層を積み重ねることで、使い込んでも崩れにくい強度と、光沢を帯びた端正な表情が生まれます。
これは機械仕上げでは決して得られない「粘り強さ」です。
時間はかかりますが、それこそが長く愛用されるための作りであると考えています。
シンプルさの中にある存在感
バックルやステッチを装飾的に使う方法もありますが、サドルレザー ベルトはあえてシンプルな構成を選んでいます。
革そのものの質感、剣先のカーブ、コバの光沢。
ごまかしの効かない要素が、一本のベルトを成立させているのです。
細身のベルトはカジュアルな印象を持たれがちですが、丁寧に仕立てることでスラックスやジャケットにも自然に馴染みます。
大人の装いを引き締め、一本筋の通った存在感を放つアクセサリーとして機能します。
長く育てていく一本を
ベルトは毎日の装いに寄り添い、少しずつ持ち主の色を映していくもの。
このサドルレザー ベルトは素材から仕立てまでこだわり抜き、長く育てていただける一本に仕上げています。
使うほどに深まる艶と風合い、自分だけの表情に育っていく革の魅力。
ぜひ手に取って確かめ、その変化を楽しんでいただければと思います。




