ミラージュレザーとシルバー925バックル使用オーダーベルトの製作風景
- AZZWELL
- 1月19日
- 読了時間: 3分
更新日:10月26日
シルバー925バックル×ミラージュレザーのオーダーベルト製作風景
今回ご紹介するのは、イタリア・GB社製のミラージュレザーとシルバー925バックルを使用したオーダーベルトの製作風景です。
黒革ならではの気品をまとう一本は、フォーマルにもカジュアルにも対応できる万能な存在。
素材の選定から仕立てまで、一つひとつの工程にこだわりを込め、流行に左右されず長く寄り添えるベルトに仕上げました。
ミラージュレザーの上質な存在感
このオーダーメイドベルトに使用した革は、フランス産の最高級原皮をベースにしたミラージュレザー。
厚みは約4mmと十分ながら、驚くほどしなやかで柔らかく、手に吸い付くような質感を持っています。
さらに表面は美しい艶を帯びており、黒革ならではの落ち着きと奥行きのある表情を放ちます。
使い込むほどに革の味わいは深まり、唯一無二の経年変化を楽しめるのも大きな魅力です。

シルバー925バックルと独自ピンのこだわり
バックルにはシルバー925を使用し、シャープで洗練されたデザインに仕上げています。
角を立たせたフォルムは全体に上品な印象を与え、オーダーメイドベルトにふさわしい存在感を備えています。さらに、オリジナルで制作したこのバックル専用の独自形状の幅広ピンが特徴です。
このピンに合わせ、ベルトホールも一般的な丸型ではなく「しずく型」と呼ばれる特別仕様に。
今回のオーダーではサイズホールを3つに絞り、よりミニマルで洗練された印象を実現しました。
一枚革で仕立てる、職人の手仕事
使用しているのは、一枚革。
裁断からコバの磨き、ステッチの仕上げまで、全工程を自社工房で行っています。
ミラージュレザーは繊維密度が高く、磨き上げるとガラスのような透明感を生みます。
そのため、革そのものの美しさを活かす仕立てにしています。
バックルとベルトが組み合わさったときに初めて完成する、その「構成の美」を意識した一本です。
ミラージュレザーの深いトーンに、シルバー特有の柔らかな光沢が溶け込み無機質にならず、かといって装飾過多でもない——
そのバランスが「上質さ」を決定づけるポイントです。


一発勝負の仕立てと長く寄り添う魅力
オーダーメイドベルトの仕立てで最も緊張する瞬間は、最後にベルトホールを開ける工程です。
お客様のサイズに合わせ、一発勝負で穴を開けるからこそ、その一本に特別な価値が宿ります。
完成したベルトは道具としての実用性を備えながらも、黒革とシルバー925が織りなす品格を日常に添え、使うほどに革は深みを増し、シルバーは輝きを変化させていく。
そうして経年とともに唯一無二の表情へと育っていくのです。
“ただのベルト”ではなく使い手の日常に寄り添い長く付き合っていける一本になれば、そんな思いを込めて仕立てしました。
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