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手縫い仕立のミニ財布マルチケース/テンペスティMINE

  • AZZWELL
  • 2023年3月14日
  • 読了時間: 3分

更新日:10月19日

ミニ財布仕様の手縫いマルチケース|テンペスティ社 MINE使用

定番アイテムである「ミニ財布にもなるマルチケース」に、今回はイタリア・テンペスティ社の白ヌメ革を使った差し込みタイプを手縫いで仕立てました。

ホック式と並ぶもう一つの定番形として金具を使わずにスマートに収納できるのが魅力の仕様です。


テンペスティ MINEを使ったミニ財布マルチケース

ホックを使わず、フタを差し込んで閉じる差し込みタイプは、見た目がすっきりしていてスマートですが、実は設計が非常にシビアです。

フタの長さが少しでも長すぎれば差し込みづらく、短すぎれば閉まりが甘くなる。

革の厚みも同様で、厚すぎれば固く、薄すぎれば緩くなる。

0.1mm単位の試作を繰り返し、ようやく実用性と美しさを兼ね備えた形にたどり着きました。


テンペスティ マイネ使用のミニ財布マルチケース


イタリア・テンペスティ社の白ヌメ革を採用

今回使用したのは、イタリア・サンタクローチェ地区の老舗タンナー「テンペスティ社」が手がけるショルダー革「MINE(マイネ)」。

油分を控えめにした素上げ調の仕上がりで、革本来の素朴な風合いを楽しめる素材です。

中でも今回使用した染色されていない生成りの白ヌメは、経年変化の魅力が最大限に感じられる革として人気があります。

ただし、制作には非常に神経を使います。

白革以上に汚れやすく、少しの手汗やホコリでも跡が残るため製作中は極力ほかの物には触れず、集中して作業にあたりました。

テンペスティ MINE コバ磨き

手縫いならではの緊張感と仕上がり

手縫いにはフランスの老舗「Fil Au Chinois」の白糸を使用。糸が汚れないよう細心の注意を払い、裁断、裏処理、組み立て、コバ磨きと、一つ一つの工程を丁寧に行っています。

コバ(革の切れ目)磨きは特に緊張する工程で、磨き材が少しでも手縫い糸に付着するとシミになり製品にならなくなります。

磨き上げてはヤスリがけ、を繰り返し、最後に「ネン」を入れて仕上げました。




スマートな見た目と十分な収納力

差し込みタイプのマルチケースは見た目の薄さとは裏腹に、収納力も申し分ありません。

マチ付きのメインポケットに加え、内側前後には独立したカードポケットを装備。


自分は片側に免許証、もう一方にカードを入れて使っています。

背面ポケットも意外と便利で、Suicaやよく使うポイントカードの収納に活躍中です。

紙幣とカードを入れる前面のスペースには微妙なカーブを設け、出し入れしやすく設計。

キャッシュレス生活が主流とはいえ、小銭や紙幣を持ち歩かないわけではない──

そんな現代的な生活にぴったりのサイズ感です。

この差し込みタイプはスマートな見た目が魅力ですが、フタの開閉に少し慣れが必要かもしれません。

開け閉めが手早くしたい方には、ホックタイプをおすすめします。



テンペスティ MINEの黒使ったミニ財布ホックバージョン

多用途に使える「マルチケース」

このケースを「マルチケース」と呼ぶ理由は、その用途の幅広さにあります。

名刺入れ、カードケース、サブ財布、小銭入れ、さらにはメイン財布としても使える自由さが特徴、使う人のライフスタイルに合わせて、最適な役割を担うことができます。

テンペスティ社「MINE」の白ヌメで仕立てたこのマルチケースは、革の表情と使い心地のどちらも味わえる一品に仕上がりました。

気になった方はぜひ一度お試しください。


もし「さらに収納力が欲しい」という方には、L型ファスナータイプがおすすめ。

カードや小銭、紙幣を一度にまとめて持ち運べる仕様で、XSからMサイズまで展開しています



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国分寺市南町2-1-27 1F

銀製品, 革製品, 革小物,ベルト, 財布, 鞄 製造

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