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OBQポーチ再入荷のお知らせ

  • AZZWELL
  • 2021年8月7日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月12日

長らく売り切れていたOBQポーチの在庫を、ようやく補充いたしました。

ご愛用いただいている方はもちろん、はじめて手に取っていただく方にも、その仕立ての良さを感じていただけるよう、今回も一つ一つ丁寧に仕上げています。


このポーチの制作過程では、見た目の美しさだけでなく、使い心地や耐久性を考慮した手仕事ならではの工夫を随所に施しています。

鞄やポーチを作るとき、まず初めに考えるのが「芯材をどうするか?」ということです。

芯材とは、バッグや持ち手に適度なコシや形を与えるために中に仕込む素材のこと。

スライサー、バイリン、ボンテ、ガーゼ、布帛(ふはく)など、種類も厚みも多種多様。

その都度、形や用途に合わせて最適なものを選んでいます。

床芯

今回のOBQポーチの持ち手には**床革(とこがわ)**を芯材に使用しています。

ただし、どんな床革でも良いわけではありません。

程よい硬さがありつつ厚すぎず、薄すぎず。

持ったときに自然に手に馴染むような絶妙なバランスが必要です。


芯材が決まったら、仕込みの工程に入ります。持ち手が丸くなりすぎないように、中央から先端にかけて芯材の厚みを徐々に減らしていきます。

これには**豆鉋**という小さな道具を使い、少しずつ革を削って微調整していきます。

この作業には時間がかかりますが、ここで手を抜くと仕上がりに差が出てしまうため、毎回緊張感を持って取り組んでいます。

感覚と経験を頼りに、理想の形状に仕上げていくこの工程こそが手仕事の醍醐味だと感じています。


芯が完成したら、その芯を革で丁寧に包み、持ち手の端が美しく整うように磨き上げていきます

仕上げには熱コテを使い、革の端にしっかりと熱を加えることで、見た目にも美しく、耐久性のある持ち手が完成します。

見えない部分に手間をかける。

ネン入れ
コバ磨き

今回のOBQポーチの外装には、定番のミネルバボックスを採用。

自然なシボとしっとりとした質感が特徴の、イタリア製タンニン鞣し革です。長く使うほど艶が増し、革本来の魅力を存分に味わえます。


内装には、従来のロイヤルブルーから一転し、グレージュカラーのピッグスキンを選びました。

グレーとベージュが混ざり合ったような落ち着いた色味で、外装の風合いとも美しく調和します。

派手さはないけれど、静かに品の良さを感じさせる配色は、大人の持ち物としてふさわしい佇まいです。

ミニバッグ


AZZWELL - Leather & Metal Craft -

国分寺市南町2-1-27 1F

銀製品, 革製品, 革小物,ベルト, 財布, 鞄 製造

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