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手彫りで仕上げるシルバーコンチョ|財布にも使える小型サイズ

  • 7 日前
  • 読了時間: 3分

財布や鞄の留め具として使いやすい、小型サイズのシルバーコンチョを制作しました。

最近は存在感の強い大型モデルを中心に制作していましたが、今回は財布や小物へ自然に馴染むサイズ感を意識し小ぶりながらも平面的にならないよう、立体感や陰影、手彫りならではの質感にこだわりながら一つずつ仕上げています。



財布に合わせやすいシルバーコンチョ

今回制作したシルバーコンチョは、財布とのバランスを重視したサイズ感で制作しています。

大きすぎるコンチョは強い存在感が出る反面、小物では浮いてしまう場合があり、また逆に小さすぎると印象に残りません。

その中間を意識しながら、財布へ取り付けた際に自然とまとまるバランスを目指しました。

また、単純な平面構成ではなく、ベゼル部分に厚みと段差をつけることで立体感を強調しています。

この凹凸があるだけで、光の反射や陰影が変わり、全体の印象が引き締まります。

シンプルなデザインでも存在感を感じられるのは、この立体構成による部分が大きいです。


板材からコンチョの形にくり抜いている

シルバーコンチョ を手彫りで制作

ベゼル部分にはタガネを使い、一打ずつ模様を入れています。

幅にすると2ミリ弱ほどしかありませんが、その狭い範囲へ均一に打ち込んでいくため、非常に神経を使う工程です。

もちろん全て手作業のため、完全に同一にはなりません。

ただ、そのわずかな違いこそが手仕事ならではの魅力でもあり、c機械で揃えた均一さとは違い、光の当たり方や見る角度によって細かな表情の変化が生まれます。

さらに周囲の装飾部分にも細かな模様を入れ、全体の密度感を整えていきます。


シルバーコンチョの周りにタガネで模様を入れている

中央部分の立体感が印象を変える

装飾を終えた後は、中央の鏡面部分のみをドーム状に膨らませます。

この工程は単純に見えて難しく、周囲とのバランスを崩さず自然に立体感を出す必要があり、わずかに膨らませるだけでも光の入り方が変わったり、平面的だったものが一気に奥行きを持ち始めます。

特に鏡面部分は周囲の手彫り装飾との対比が重要になるため、磨き込みにも時間をかけています。

細かな彫り模様と滑らかな鏡面を組み合わせることで、シンプルながらも印象に残るシルバーコンチョになったのではないかと思います。


制作途中のコンチョ4枚
完成したシルバー925コンチョ

手彫り唐草模様を入れたオーダーモデル

今回はオーダー制作として、サドルレザーの手縫い財布用に手彫り唐草模様を入れたモデルも制作しました。

唐草模様も全て手作業で彫り込んでいるため、同じものは存在しません。

流れを意識しながら彫り進めることで、静かな中にも動きを感じる表情になり、財布へ取り付けると、小さすぎず大きすぎない絶妙なサイズ感で自然に視線を引きます。

派手さだけで主張するのではなく、細部を見た時に初めて伝わる作り込み。そういった部分を重視して制作しています。



シルバー925コンチョに手彫りで唐草模様を入れている

使い込むほど表情が変わるシルバーコンチョ

シルバーは使い込むほどに表情が変化していく素材です。

傷やくすみも含め、時間とともに独自の風合いが生まれていきます。

特に手彫り部分は凹凸によって陰影が深まり、新品時とはまた違った雰囲気へ変化していきます。

財布は毎日使うものだからこそ、経年変化を楽しめる素材との相性は非常に良いと思います。

量産では出せない細かな表情や、手仕事ならではの質感を感じてもらえれば嬉しいです。



唐草コンチョをつけた黒革のサドルレザー財布

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